忍者が住んでもいいからいいから!?『いいからいいから 4』

『いいからいいから4』

忍者が住んでもいいからいいから。

「いいからいいから」が口癖のおじいちゃんが帰ってきた! 今回のお客は忍者だぞ。

あらすじ

お父さんが「道ばたで泣いてたから連れて帰った」のは忍者。忍術が下手で忍者をクビになったという。おじいちゃんはいつもの「いいからいいから」と、住み込みで修業を始めるように勧めちゃう。手裏剣が突然飛んできたり、お風呂に浮かんでたりと家の中は忍術だらけに……。

「焦げてるくらいがちょうどいいんですよ」(感想)

私が気に入っているセリフの一つに「焦げてるくらいがちょうどいいんですよ」というのがある。

OVA『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』で、主人公のシロツグが言う台詞。このシロツグという主人公は絵に描いたような軽薄な男。女の子が料理を出して「少し焦がしてしまったの。お口に合うかしら」と言うと、「焦げてるくらいがちょ〜どいいんですよ」と何も考えずに迎合する。

これがあんまり面白いので、私も何かあるたびに「〜くらいがちょうどいいんですよ」と言っているのだけれど、実にこれが使いやすい。どんな場面でもオールマイティにフォローできる便利なセリフ。言い切ってしまうとなんとなく「いいのか……」と納得させられてしまいそうな感じがある。適当過ぎるって? いや、適当なくらいがちょうどいいんですよ。

おじいちゃんの口癖「いいからいいから」にも似たものを感じる。主人公の「ぼく」は作品中で「よくないよ」と心の中でツッコむのだが、それだってホントに一回だけだ。

おじいちゃんの大らかな人柄が楽しい、ユーモラスな一冊。

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『いいからいいから〈4〉』

長谷川 義史
うちの娘の年齢と反応3歳。鍋を食べる前に「ニンジャナベ」とつぶやいてニヤニヤ。
パパのお気に入り度☆☆☆☆

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