文化庁メディア芸術祭展2020 へ行ってきた!
娘と一緒に文化庁メディア芸術祭展に行ってきました。会場はお台場の日本科学未来館です。
新型コロナウイルスの影響で、今回は事前予約が必要になっていました。
予約制のせいなのか、それとも会場が遠くなったせいなのか、両方なのかもしれませんが、例年に比べるとだいぶ人出が落ち着いていて見やすかったです。
娘はさまざまな展示を大変気に入って、二日連続で行ってきました。
初日に行った時は10時開場で10時半から『ロング・ウェイ・ノース』の上映があったため、1Fの展示を30分ほどで見たのですが、少し時間が足りませんでした。逆に1階だけなら60分はかからないと思います。
7階には上映型、体験型のインスタレーションが集まっています。娘はこちらの方がお気に入りでした。
印象に残ったものをご紹介します。
1階展示
Shadows as Athletes
- Shadows as Athletes | Japan Media Arts Festival ONLINE
- Shadows as Athletes – 文化庁メディア芸術祭 – JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL
「アスリートの影」を中心に撮影した映像。冒頭、フェンシングを逆さまに撮影し、影の方を中心にとらえた映像から始まります。あたかも影と本体が入れ替わって、影がスポーツをしているかのようです。
さまざまなスポーツの影を追う、面白い映像でした。
向かうねずみ
魚市場の移転により住処を追われたねずみをテーマにした動画作品。撮影手法が独特です。台車にプロジェクターを載せ、壁面にねずみのキャラクターを投影しながら、同時に撮影しています。ねずみが歩くアニメーションに合わせて台車が移動することで、あたかも築地の構内をねずみが歩いているような映像が得られます。
もちろんねずみが走るシーンでは台車も走らなければならないわけです。
漫画作品
受賞作品の漫画の原画が展示されていました。
大なり小なり制作過程にデジタル化が採り入れられているのは現代風だなと思いますが、実際の制作過程はさまざまに違っていて面白いです。アナログを取り込む人もいれば、フルデジタルの人もいますし、使用ソフトも違えば、出力の仕方も違います。
『大人になれば』の作家さんがネタ帳を公開していました。他人のネタ帳を見る機会少ないので興味深いです。
SEKIRO
- SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | Japan Media Arts Festival ONLINE
- SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE – 文化庁メディア芸術祭 – JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL
- SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼
娘が映像を見てやりたがっていました。我が家には今ハードがないのですが……
かつてゲーム誌のライターをしていた身としてはかなり興味あります。これだけのアクションをどのくらいの修練でできるようになるのか、そこまでのチュートリアルはどんな風になっているのか。
しかしこれ『DARK SOULS』の流れをくむ、と紹介されているので難易度が心配です。娘には無理では……。
映像作品
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』
- ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん | Japan Media Arts Festival ONLINE
- ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん – 文化庁メディア芸術祭 – JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL
フランス、デンマーク合作のアニメーション作品。北極探検のお話です。北極点到達への途中で行方不明になった祖父の名誉回復のために孫娘サーシャは祖父の船を探す旅に出ます。
フランス語に日本語字幕なので小2の娘には少々荷が重いかとも思いましたが、話の雰囲気はおよそつかんでいた様子でした。
ストーリーもよくできていて、北極探検の雰囲気を伝えつつ、退屈させないドラマになっています。
『VTuber 渚』
VTuber の制作風景とか娘面白がるのではないかと思って選んだのですが娘は「(既に)知ってる」とのことで意外とウケませんでした。
個人的には落ちも含め、きちんと楽しめる作品で良かったと思います。登場人物のキャラクターもわかりやすく描かれていました。
7階展示
PickHits
初日にはデモをしていなかったのですが、娘と再訪した二日目のデモで体験させてもらいました。
機械のマジックハンドでボールをつかんで、下手投げで投げる動きをします。使用者はまったく操作せず、いわばマジックハンドを振るだけですが、モーションセンサーが「命中する」と判断した時にリリース、ボールが離れます。
動きを見ているのは上に設置されたモーションセンサーで、マジックハンドに取り付けられたマーカーで動きを把握しています。
ただ漫然とやるとなんとなく「自然にボールを離してくれる」という程度ですが、実は機械側で命中する的を設定しているので、ユーザーが狙った処にはいきません。たとえば「5番に命中させる」という設定の場合、2番(5の上)や8番(5の下)を狙っても勝手にリリースされ5に命中します。
逆に8番を狙う設定だと、5番や2番を狙っても8に命中します。究極の接待プレイマシンが作れそう。
トントンボイス相撲
娘が気に入って何回も何回もプレイしていたのがこちら。マイクに声を入れると土俵が揺れるようになっています。
少し小型のものが商品化されていました。
Buddience 仏像の顔貌を科学する
- Buddience 仏像の顔貌を科学する | Japan Media Arts Festival ONLINE
- Buddience 仏像の顔貌を科学する – 文化庁メディア芸術祭 – JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL
AIで表情を判定し、近い表情の仏像を探すという試み。
私の撮影してもらった表情は「深大寺」にある釈迦如来像が近いそうです。
もし植物に筋肉があったなら
植物がわさわさと動く不思議なインスタレーション。
画家の不在
椅子に座った人物を写生する代わりに、レンズを使ってキャンバス上に受像させる試み。
Traffic(仮)
AR。iPadを通して台の上を見ると、音声に紐付けられた立体が動くアニメーションが表示されます。
Lenna
音のインスタレーション。22.2chのフロアで流れてくる音の奔流を楽しむことができます。雰囲気としては上野洋子『VOICES』を暗闇の中で聞くような感じです。
娘はこれもたいそう気に入って、二日の間に3回も聞いていました。
食事
レストラン・カフェ | 日本科学未来館 (Miraikan)
館内の食事は、7階のレストラン「Miraikan Kitchen」か、5階のカフェ 「Miraikan Cafe」かどちらかです。その日の人出にもよりますが、どちらもかなり混み合います。
私たちは今回はレストランで食事しました。運良く席もすぐ座れました。
メニュー ニュートリノミルクティー 土星オムライス
窓際の席に座ることができるとユニコーンガンダムも見えます(笑)
ちなみに館内に自販機はありません。未来館を出てすぐ前の信号まで歩くとそこに自販機があります。
周囲に食事できる場所はあまりありません。少し不便ですね。
まとめ
娘が気に入って「明日も行きたい」と二日連続で行くことになりました。
アート作品はちょっと説明が難しく、娘に面白さを伝えきれなかったのですが、映像作品や体験系のものを中心に、非常に楽しかったようです。
とはいえ、人出があまりなくて混み合ってなかったからこそそうしたものを短時間にあれこれ体験できたわけで、来年も楽しめるものになるかどうかは予測がつかなさそうです。
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