漢検対策に『漢検スマート対策』(Nintendo Switch)を導入してみた

 娘が中学生になった。

 高校受験では、漢検3級を保持していると有利になる(内申書に書ける)ということらしいので、我が家では「なるべく早い段階で3級に合格する」を目標にしている。

 漢字の書き取りのような苦行をさせたいわけではないので、少しでもいい方法はないか……と探してNintendo Switchの『漢検スマート対策』を見つけた。

イマジニアは学習ソフトの老舗だったりする

 実は私は若いころ、ゲーム雑誌の編集者をしていたことがあって、イマジニアはその頃の担当メーカーの一つだった。あの頃はいろいろご迷惑をおかけしてすみません。

 当時からイマジニアはこの手の学習ソフトをちょくちょく作っていた(レースゲームとかもあった)のを覚えている。つまり、イマジニアは学習ソフトの老舗なのだ。上記の公式サイトでもWiiの漢検ソフトのフィードバックを盛り込み……と書かれている。

 漢検対策を検討するにあたって、iPhoneのアプリもないかと探してみたが、あまり名前のわからないメーカーが出しているソフトが多く、課金する気にさせてくれるものはなかった。まあ普通の人にしてみたらイマジニアもあまり知名度のないメーカーなのかもしれないが……。しかしこの『漢検スマート対策』は漢字検定協会に公式に認められたソフトでもあり、信頼度ではかなり高いといえる。

 5,478円(税込)というとちょっと高いように見えるかもしれないが、これ一本で10級から1級まで対応しているので、むしろ市販の書籍問題集より安上がりだ。我が家のように「3級と4級だけ」でもお釣りが来るし、うまくいけば2級1級にも興味を持ってくれるかもしれない。

実際やってみてどうか

 娘と一緒に触ってみた。

 そもそも普段、新しい問題集を開いたりする時の娘はだいたい無表情で、あまり積極的ではない。しかしSwitchで漢検の勉強ができる……ということで娘も興味はあるのだろう。あまり抵抗もなくSwitchで起動することに成功した。これだけでもいい手応えだ。

 購入時に「万が一にも意欲を削いではいけない……」と思って、タッチペンも購入しておいた。細字と太字に対応しているもので、娘は細字の方が気に入った様子だ。

 まず名前を登録する。娘は本名で登録。

 それから漢字力の診断テストが始まる。10問くらいだろうか、質問に答えて診断終了。結果は「4級程度の実力があります」と言われて娘はニコニコ。「何級受けるんだっけ。3級? あそうか、もう一個上か」と口では残念がりながらも嬉しそうだ。

 娘に自由に操作させていたら、4級の読み方に関する問題を解き始めた。

 問題ダイアログが表示され、手書き入力認識、回答ボタンを押すと結果ダイアログ、とやや画面操作が忙しないのが玉に瑕だが、娘はなかなか楽しんで回答している。「これなんだっけ」とか「あこれこう読むんだ」とか独り言を言いながら、どんどん回答していく。

 娘が解き進めるのを見ながら「これならまあまあ、やってて苦痛じゃないね」と私が言うと「まあ疲れるけどクセになるわ」と言いながら、せっせと問題に解答している。適度に音が出るのもいいのかもしれない。

 最後の方は指で手書きもしていた。「タッチペンは要らなかったかもね」と私が言うと苦笑いしながら「ま、(タッチペンは)鉛筆の書き方の練習にもなるから」とフォローしてくれた。

オススメできそう

 というわけで、問題集とか、ノートに書き取りとかする苦行スタイルよりは、こちらの方がうちの娘には良さそう。この後どのくらい継続できるかはまだ予断を許さないけれど、紙の勉強に比べたら飽きずに集中していた。

 うまくいけば、夏くらいには合格できるのでは……という気がする。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です