「プログラミング以前」のプログラミング教育絵本『ルビィのぼうけん』
買う本、買わない本
→プログラミングの考え方が対象年齢5歳の絵本で身につく「ルビィのぼうけん」レビュー – GIGAZINE
この記事を見た私は即座に行動を起こしてAmazonで購入ボタンをポチ……まずは図書館でいいというカミさんを押し切ってだ。
この本は図書館で借りるタイプの本ではない。一度読んでよかったね、ではないのだ。たまに借りてきてよかったね、でもないのだ。本棚に置いて、その発想を身につけるまで何度も読む本だ。だから、これは買う。仮にその本棚があふれていて、字義通り本棚に置くことができないとしてもだよ?
あらすじ
ルビィは頭の中からいろんな考えが出てくる女の子。お仕事に行くお父さんは、たまにルビィのために冒険を用意しておいてくれる。今日のメモには「5つの宝石を見つけてごらん」……手がかりを集めて、冒険に出発。
難しいかと思ったけど、けっこうわかってる(感想)
苦言を先に書いておくと、訳がちょっと荒っぽい。エンジニアの女性が訳しているようだけど、それは監修者にして、日本語を書くのは翻訳者か絵本作家にしてもらった方が良かったと思う。ちょっとナチュラルな日本語としては読めない。父は勝手に翻案して日本語を直しながら読みきかせている。
5歳以上が対象年齢なので3歳の娘には早いかな……と思いつつ読んでみた。でも、けっこう理解しているし、楽しんでいるみたい。
後半のアクティビティのページは難しいから……と本を閉じようとすると「やる!」と言って聞かない。
問題文を読み上げて、父がまず解いて見せて、それからやらせてみると……これができるのだ。子供の対象年齢なんてあてにしてはいけない。早い者勝ちだ。まだ全部はできないにせよ。
その後も、たまに「これ読む」と言ってこの本を持ってくる。毎回必ず、最後のアクティビティのページまで読みたがる。
洋書で読めばいいじゃない
Amazonのレビューには「値段は高くなってもOKなので、英語併記で作者本人の英語朗読音声ありタイプを出されると、英語学習と一石二鳥」とある。
そりゃいい考えだ! じゃあ、洋書を買えばいいじゃない、朗読は無理でも。
ちなみに作者の朗読って、別に作者だから朗読が上手ってことはないでしょうよ。まして、フィンランド語じゃないんだから……。
そしてこんな公式サイトだって、もちろん英語がありますよ!
→Home | Hello Ruby
ペーパーワーク
公式サイト(日本語も、英語も)から、印刷できる素材を入手できる。
リモコンに命令を書いておいて、誰かに実行してもらう遊びとかなかなか楽しそう。新しい命令用紙を挟むだけで新しい命令に書き換えできる辺り、ROMカセットぽくっていいね。
絵本情報
- 作リンダ・リウカス
- うちの娘の年齢と反応「ルビーを上下左右に操作して動物たちに会いに行く」ページがお気に入り。父がルビーの居場所を指さし、娘が言う通りに動かす。左右がまだ曖昧で「横」と言ってしまうけれど、思った通りに動いて嬉しいみたい。
パパのお気に入り度☆☆☆☆ 「ジャンゴ」だけわかんなかったけれど、Pythonのフレームワークなのね。
続編
2017–06–25(日)追記
続編は、コンピューターの中にルビィが入っていくお話っぽい。ちょっとハードウェア寄り過ぎるかなー、と思う。第1作の良さは、パソコンの概念ではあるけれども、パソコンと一見無関係なところが良かったと思う。