幼児でも楽しめる英語コンテンツ「えいごリアン」
英語学習における早期教育の効果は疑問符付きとはいえ、早いうちから英語に親しませて、少なくとも拒否感が出ないようにはしたいところ。
NHKの『えいごリアン』は子供に見せて面白い英語コンテンツ。うちでは、言葉のわかる3〜4歳くらいからずっと見せている。
→えいごリアン/スーパーえいごリアン [英語 小3~6]|NHK for School
本来は小学校3〜6年くらいをターゲットにしている(中で登場する子供もそのくらい)けど、もっと小さい子供が見ても十分楽しむことができるし、初めのうちは親が一緒にいて注釈してあげればなおけっこう。
何より、無料で、50本くらいが公開されている。1本の長さは00分程度。コーナーが細かく分かれているので、小さい子供でも飽きずに見ることができる。
変な幼児番組を見せるくらいなら断然えいごリアンがオススメだ。
えいごリアン
えいごリアンが何者なのか、説明はないんだけど、オープニングムービーから登場するきのこ型宇宙人っぽい生命がどうもえいごリアンであるらしい。
毎回、一つキーセンテンスがあり、その内容を中心にコンテンツが組まれている。
主人公となるのは「ユージ」という男性で、これは英語があまり得意ではない。毎回、キーセンテンスについて教えてもらう役だ。脇を固めるのは「マイケル」と「ジャニカ」の男女で、この3人がコミカルなスタンツ(寸劇)を披露する。
構成はだいたいこんな感じ。
- 寸劇1
- マヨケチャ(調味料を擬人化したキャラによるショートアニメ)
- 歌(手遊び歌、マザーグースなど)
- テレビの時間(生物、自然などの映像をベースにしたコーナー)
- ミニ・ユージ(なぜか小学生になってしまったユージが外国人を訪問する)
- 寸劇2
たとえば「What time?」がテーマの回であれば、各コーナーとも「What time?」やそのバリエーションを使った文が繰り返し登場する。
絶妙なギャグ
小学生ウケするシンプルなギャグを織り交ぜつつ、決して下品な方向には行かないNHKクオリティを死守しているので、お子様にも安心して見せることができる。
国際性
マイケルとジャニカはおそら欧米系だとは思う(家族が話題になる回もある)が、非欧米系の外国人およびその英語についても取り上げている。時々登場する準レギュラー「マンスール」はアフリカ系だし、ミニ・ユージの訪問する先はアジア系もよく登場する。各国の文化活動にミニ・ユージが挑戦するという形式が多い。
もちろん英語の源流という意味ではイギリス、アメリカのネイティブの価値は高いのだけれど、実務で実際に遭遇するのはアジア系の英語もかなり多い。そういう意味でも、英語教育が欧米系に偏らないというのは大事なことだと思う。
まとめ
英語教育を楽しく、というのは口で言うほど易しくないが、シュールな設定をベースに小学生ウケする内容でまとめているえいごリアンはけっこうよくできている。
大人でも「英語に苦手意識が……」という人は、まずこの辺りから見るようにしてはどうか。特に親が英語苦手で子供だけに英語を勉強させるのはかなり難しいので、親子で『えいごリアン』というのは、けっこういい勉強法だと思う。