我が家からベビーカーで王子まで2016

ベビーカー

我が家ではもうベビーカーを使わなくなって人にあげてしまった。ベビーカーはだいたい長くても36カ月までだから、意外と短命なアイテムである。

北赤羽にある我が家から、区の施設が多い王子までベビーカーで行く場合にどんな風になるのか、書いてみようと思う。

ベビーカー

北赤羽浮間口

北赤羽の駅まで歩く。北赤羽は新河岸川を跨ぐように作られた駅舎なので、出入口はホームの南端と北端にだけある。我が家は北側なので北端の浮間口から入り、エレベーターでホーム階へあがる。

川を跨ぐ性格上なのか、ここのエスカレーターはかなり長く、ベビーカーで乗るのは危険である。うちのカミさんは腱鞘炎のトラウマがあり重たいものを保持するのを極端に嫌がるので、基本、娘を乗せたベビーカーでエスカレーターに乗ることはなかった。

ホーム階に到着したら、目的地に合わせて乗車位置を目指す。もし池袋であればホームの 中ほどの6両目を目指す。エレベーターがだいたいその位置だからだ。厄介なのは今回のような赤羽乗り換え。赤羽のエレベーターはホームの南端にあるからだ。つまり、10両編成が走る埼京線のホームを北端から南端まで歩くことになる。途中で電車が来たらそこで乗る。

赤羽駅では南端のエレベーターに乗り、改札階まで降りる。そのままコンコースを歩き、京浜東北線のホーム階に上がる。

そしたら今度は京浜東北線ホームの北端を目指す。賢明なる読者諸氏はおわかりと思うが、王子駅のエレベーターはホーム北端にしかないからである。

まとめ

ベビーカー

北赤羽から王子までは駅数でいえば北赤羽〜赤羽〜東十条〜王子で、3駅しか離れていない。私が一人で移動するならどうということのない短い移動に過ぎない。しかし「階段やエスカレーターを使ってはいけない」という制限を加えるだけで、普通の人には想像もつかない苦労が待っている。

この「想像もつかない」を古い世界は無視することができていたのだと思うが、だんだん無視されなくなってきている、というところに現代的な「生みの苦しみ」があるのだと思う。新しい世界観に適合する社会を生み出す苦労だ。

解決にはたくさんの方針がありうるし、いずれにせよ時間とお金はかかるだろう。エレベーターを増やすべきだろうか。そもそも全員が同じ電車を共有する公共輸送は多様性の時代に不適合では。パーソナルモビリティの整備を急ぐべきなのかもしれないし、それまではUberのような代替サービスが役に立つのかもしれない。「老人や子供連れが快適に王子まで移動できる都市」とはどんな都市だろうか。「老人や子供連れが王子まで移動しなくてよい都市」を実現する方がたやすくはないか。

そしてその解決で「想像もつかない」苦労を背負いこむ人はないか。

考えることが多いなぁ。やんなっちゃうね。

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